2018 夏
あんまり調子が良くないなぁ
体も心も
いろんなところが行き詰まってる気がする
今年の夏
少しくらい怠けましょう
ふらり
と
旅に出た
木漏れ日を浴びて
一日に一本しか走らない電車が
行ったばかりの駅に着いて
灯台で風に吹かれて
ずうっと
海を見ながら
旅した
曇り空だけど綺麗
知らない街はみんな綺麗だ
新しい空気がわたしを包んで
勝手に幸せになる
いつもならお酒ばかりの旅なのに
美味しい珈琲を飲んだ
いつもなら立ち止まらない
小さな花畑で
もんしろ蝶をじっと見ていた
若い時には急いでた旅が
だんだんゆっくりになって
今年は時間が止まったみたいに
ひとつひとつの景色が愛おしい
来年はもっと愛しくなるのかな
さ来年はどうなるのかな
わたし
年をとった…
こんなに綺麗な風景の中で
どんなに年を重ねても
変わらない少女のようなわたしを見たくて
また
旅に出よう
どんなにゆっくり歩くようになっても
また
変わらない景色は
変わっていくわたしを
迎えてくれる