まるで少女みたいに恋をする

毎日は優しい奇跡で溢れてる 一緒に奇跡を見つけませんか

呪いがとけた朝




わたしには許せない人がいます


あんまり人を嫌いにならない
あんまり人の嫌なところがわからない

そんなわたしが

絶対
幸せになってほしくない人がいます



もう何年も

思い出す度に

その人に呪いをかけていたような気がします



あんたなんて幸せになれない
あんたなんて最低の人生を送ればいいのよ
あんたなんて死ぬほど苦しめばいいのよ


心のずっとずっと奥の部分で


わたしは


呪いをかけていたのです






そのひととは逢うこともなく



そのひとの生活を知ることもなく



何年も何年も



呪いをかけていたある日






彼が




幸せなことを





知りました…








わたしね





泣いたんです




良かった



幸せになっていたんだ




良かった




わたしの呪いは



彼を苦しめなかったんだ







呪いをかけていたのは



わたしへ    でした




ひとを憎み続けるわたしの醜さ


わたしは許さなかったのです





いいよ
もういいよ


憎かったね
辛かったね
大嫌いだったね
死ねばいいと思ったよね








そんなわたしを








わたしは許そう











ひとを憎んでも大丈夫



そのひとは不幸になんてならないから




嫌っても
呪っても



ひとは


自分の力で幸せになるのです







わたしも



醜いわたしを抱き締めながら



幸せになって



いいのです








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それが




わたしだから