なんにもない日
久しぶりの
なんにもない日
お休みでも必ず出かける日が
続いていたから
本当にお久しぶりの
なんにもない一日
だけどラインがたくさん鳴って
いつにしますか?
いつなら行けますか?
いつなら会えますか?
・・・
今日なら
スマホをそう打とうとした指を止めた
今日は久しぶりの
なんにもない日
なんにもない日を楽しもう
思いきりお昼寝して
思いきりゴロゴロして
思いきりだらしないわたしになろう
明日なら行けます
来週なら会えます
いくつかの入ってきた予定を振り分けて
今日はそのまま
なんにもない日のまま
わたしは
わたしのために生きるんだ
やらなきゃいけない事のためではなく
やるべき事のためではなく
わたしのためだけに生きるんだ
ほら
青空
先を急いでいる時には
見えない青空が
窓の外に拡がっている
またラインが鳴ったけど
電源をそぅっと切って
今日は
わたしのためだけの
なんにもない日
雨の緑陰
夏の始まりの旅は
雨
雨だから
緑が鮮やかだった
雨だから
あなたと一つの傘を差して歩いた
雨だから
あなたに聞こえないように
好きだよ
って
呟いてみた
雨の音に消されるわたしの声
青空の下で笑いあえる旅も
幸せだけれど
こんな雨の旅だから
あなたがもっと愛しくなる
あなたのことがこんなに愛しいわたしが
もっと大切になる
雨の緑陰
いつまでも
あなたとこの雨の中を歩いていたい
雨が上がっても
ひとつの傘を差して
よりそって
歩こう
どーなってもいい
そんなに
守らなきゃいけないものなんてない
こうすれば上手くいく
それをしないから上手くいかない
そんな風に思い込んでるのは
ちっぽけな自分だけの世界
どーなってもいいように
世界は
出来ている
だから
今日
大好きな人からメールが返ってこなくても
仕事がうまくいかなくても
信号が全部 赤になっても
雨がパラパラ降りだしてきても
あなたは
大丈夫
信じてみよう
この世界で生かされている
自分の素晴しさを
思いだそう
もう目が覚めなくてもいいと
思いながら眠った夜にも
必ず朝が来る奇跡を
どうなっても
幸せになれるのです
わたし達
さぁ
力を抜いて
そんな 気分
スッキリしないのは
あなたの返事が遅かったから
スッキリしないのは
あなたが
いつもみたいに誘ってくれないから
あんなに言えてた我が儘も
子供みたいに甘えてたことも
まるで何にもなかったみたいに
友達モードになるわたし
急に敬語使ったり
急にお天気の話をしたり
わたし
拗ねてる・・・
そんな気分
ガラッと気分を変えて
どこか行きたいって言えばいい
どこか連れてって
連れてって
連れ…
無理
いまは
あなたとのぴったりはまっていたパズルを
一回崩して
最初からやり直したい
そのための
時間が必要なの
寂しくても
そんな気分
味わいたくなくても
そんな気分
遠いあなたに
気づいてほしい
半分 青い
わたしにそっくりな女の子が
朝のドラマの
そこにいた
空気を読めない
真面目な話の時にふざける
誰にでもなんでも喋るし
難しいことはわからない
って
平気で言う
本気で言う
ドラマを見た人達が
この子が嫌いだって言う
自分勝手で
ぶしつけで
子供すぎるって言う
でもね
すずめ
わたしはわかるよ
あなたの気持ち
難しいことはわからない
わからなくてもいいって
思ってるよね
わからないことはわからなくていいんだ
わかることを
もっとわかりたいと思うんだ
真剣な話が苦手なのも
しかめっ面して話し合ったって
人は幸せじゃない
って知ってるんだ
笑ったりふざけたり
子供みたいにじゃれあったり
そこに幸せがあるって知ってるんだ
だからきっと
あなたの世界はあなたが創っていける
わいわい
あなたの悪口を書き込む人の
ことなんて気にしないで
すずめ
あなたは
まるごと
あなたでいい
なーんて
ドラマの世界に
自分を見つけて励ます 朝
わたしは今日も
わたしらしく
生きていく
半分 青い
まんまで
源兵衛川
いつもの月曜日
でもちょっと違う
こじらせていた風邪が治ってる
早起きして
玉子を茹でて
サンドイッチを作ろう
珈琲の香りと
洗濯機の音
いつもの月曜日
でも
やっぱり違う
元気がどんどん湧いてくる
テレビをつけると
目に飛び込んできた清流
どこ?
ここ
源兵衞川
静岡県かぁ
透き通った水
川遊びする子供達
行きたい
行きたい
行ってみたいなぁ
お弁当作る手を止めて
ソファに座り込んだ
目の前に拡がる景色
もしもこの町で生きていくと決めたら
どんな仕事をするだろう
誰と一緒に暮らすのだろう
絶対無理
な
ことじゃない
だって行こうと思えば明日でも行けるし
住もうと思えば
住めないことはないでしょ
同じ日本だし
働くところくらい
どこにだってあるはず
そしたらわたし
この夏は源兵衞川の冷たい水で
爪先を冷やしたり
子供達の笑い声を聞きながら
水遊びしたり
蛍を見ながらお散歩したりするのね
暮れてゆく空を見上げて
ここで年を重ねていくんだ
って
深呼吸するのね
あなたは
そのとき
どこに
いるの?
行きたいけれど行けない町に
心を馳せながら
今朝も
同じ町で暮らすあなたを想う
逢いたいと思えば
いつでも逢える距離にいる
あなたを
ずーっと
想う
いつか
二人で
行けたらいいね
花達の行進
なんだかね
こんなに一生懸命なのに
結果が出ない時って
バカバカしくなるよね
きみをもう見捨てたい
優しくしても
励ましても
拗ねるなら
ずっとそこにいればいい
そんな気持ちでひとり歩く夕暮れの道
花達が行進していた
規則正しく
種を撒かれたそのままで
季節が来たら蕾をつけて
花開く
あぁ
そうだよね
わたしが蒔いた種も
季節が来たら咲くんだ
今は目には見えないけれど
光を当てて
お水をやって
いつか
必ず
咲くんだ
あきらめちゃいけない
拗ねてるのは
わたしの方でした
いつか満開になる日まで
わたしの力を信じてみよう
輝け
わたしも
きみも