虹が 生まれた
雨上がり
曇り空
また雨が降るかなぁ
なんだか足が少しだけ痛いのは
昨日歩きすぎたのかな
迷ったけれど
やっぱり
今日も歩こう
いつもなら15分で歩く道を
30分かけて
ゆっくり ゆっくり歩くの
サイクリングロードを抜けて
木の実の愛らしさに
立ち止まって
小さな川のせせらぎに
癒されて
朝の中で
生まれ変わっていく
歩きながら
生まれ変わっていくわたし
嫌なことも
不安なことも
どこかに消えていく朝の道
わたしの中に
虹が
生まれた
幸せは
いつも
わたしの中にある
言葉の後ろ
大好きな人に言われた
うるさい
悲しいね
こんなにあなたを励まそうとしてるのに
でも待って
その言葉の後ろに隠れている気持ち
知っていますか
もっと自分のために生きていいよ
そんなに気を使って喋らなくていいよ
そうなの?
息子に怒鳴られた
ご飯もう作らなくていーから‼
悔しいね
こんなに毎日頑張っていたのに
でも待って
その言葉の後ろに隠れている気持ち
わかりますか?
もう自分のためだけに生きていいよ
そんなに人のために頑張らなくていいよ
そうなの?
いつも勝手に思い込んでしまう
嫌われてる
って
怒られた
って
あの時も
お父さん怒っていたんじゃなくて
わたしを心配していたのね
あの時も
お母さんわたしを嫌いになったんじゃなくて
涙見られたくなかったのね
言葉をそのまま受け止めると
わからないことがきっとある
どんな言葉を聞きたいですか
きっと誰もが
言葉の後ろに
あなたへの愛が溢れてる
見えないけれど
掴めないけれど
言葉の後ろに隠れている
優しい想いを
受け止めて
オールをを自分の手に取り戻そう
まだ夢を見ていた頃は
なんにでもなれると思った
叶わないものはなくて
わたしの明日は輝いていた
今も夢を追いかけてるつもりでいたけれど
どこかで
制限していたの
もう若くはないし
使えるお金は決まっているし
失いたくないものはいっぱいあるし
今のままでも
いいじゃない
毎月行くあの街
春と秋に旅する いつか住みたい島
仕事は大好きで
まわりの人はみんな優しい
愛してる人がいて
愛されてるわたしがいる
これ以上
なにを
望むの?
わたし
後悔したくない
このままこのまま
幸せでいたいのに
このままこのままだと
後悔しそう
もっと
何かに
なりたい
もっと
輝いてる
わたしが
どこかに
いるはず
オールを握っているつもりで
いつのまにか手を放して
同じ場所をぐるぐる回っていたのは
わたし
人生のオールを自分の手に取り戻そう
本当に行きたい場所を目指していこう
それはただ
夢を取り戻すだけ
若さも
お金も
いまの自分の制限を越えて
なんにでもなれる
どこへでも行ける
そんな自分を
思い出すだけ
新しい船出が
始まる 朝
息をするようにあなたといる
この景色
見たことがある
そう
あれは
まだ雪が残っていた三月
あなたと見たんだ
あの時わたしは幸せでした
寒いのに心は暖かくて
二人でいっぱい笑った
今日のわたしは
嫌なことがあって
不安でいたたまれなくて
でも
あなたにそれを見せないで
笑った
ふり
あなた
気がついているのかしら
わたしにたくさんの景色を見せるため
車を走らせてくれた
青い青い海も
沈んでゆく太陽も
暮れてゆく街並みも
綺麗で
綺麗で
綺麗で
綺麗で
もっと
寂しくなった
息をするようにあたりまえに
あなたといるけれど
一緒の場所に帰ることはない
もしおんなじ部屋に帰るとしたら
こんなに寂しくならないでしょう
そして
もしおんなじ部屋に帰るとしたら
息をするよりもあたりまえになって
あなた
わたしを大切にしなくなるのでしょう
聞いてみたい言葉を抑えて
流れてくる曲を歌った
あなたが口笛を吹いて
それに合わせてくれる
もう少し ゆっくり走って
まだ
あなたと一緒にいたい
息をするように
あたりまえに
涙がにじんで
車の窓の外がぼやけても
あなたの口笛に合わせて
わたしは歌うのを
止めなかった
なにもかも寂しい時は
わたしは今日からお休み
あなたはずっとずっと仕事
仕方ないってわかっているのに
なにもかもが
寂しい
あなたの笑顔を見られないことも
あなたの声を聞けないことも
あなたと手を繋げないことも
ひとりでテレビを見ることも
ひとりでご飯を食べることも
ひとりでぼんやりすることも
スタバでラテを飲んでも
友達とお喋りしてても
綺麗にメイクしても
お気にいりのCDをかけても
夕方の空も
夏の終わりの風も
ひとつひとつ灯りがついていく街並みも
しーんと静かな夜も
なにもかも
寂しい時は
ただ
その寂しさの中で揺れてみる
お母さんに抱っこされた子供みたいに
おやすみ
わたし
おやすみ
寂しさ
明日の朝になったら
寂しさを
もう寂しくさせない
わたしになっているかしら
寂しさだって
感じてあげなければ
寂しいんだ
八月は緑の森の中
ついこの前始まった夏が
静かに終わっていく
毎日子供みたいに遊んだ
旅にも出かけた
いっぱいはしゃいだ
いっぱい笑った
八月
いろんな事があったのだけれど
思い出すとすべて遠くて
むかし見た映画のワンシーンみたいに
はかなげに甦るだけ
あなたと歩いたあの道は
まだ
世界に在るのだろうか
そんな不思議な感覚が
胸いっぱいに広がる 八月
綺麗な綺麗な 夏 だった
八月は緑の森の中
わたしはそっと宝物を埋めて
街へ 還る
埋めた夏の思い出は
緑の森の木になって
いつかの夏にきっとまた
わたしのことを
呼ぶでしょう
今日もご機嫌
旅の空はいつも青空
ずっと言えなかった
こうしてほしい
を
あなたに伝えてみたら
全部叶えてくれた優しい旅
お気に入りのお店で
わたしの好きなものを食べて
あなたをほっといてお昼寝して
起きたらお風呂に入って
お部屋に戻ると
今度はあなたがお昼寝していて
わたしは一人でゆっくりビール
Mステなんて久しぶりに見ちゃったし
菅田将暉くんの後で笑ってた
森田剛くんがイイ男になったなぁ
って事にも気がついちゃったし
こういうの好き
二人でいるのに
わたしは自由自在
ひとりで自由じゃなくて
二人でいるのに
わたしは自由
こういうの
好き
でも
あなた
少し疲れてて
今朝から
ダウン
ホテルの朝ごはんも
わたし一人ぼっち
二人でいるのに
ひとりの自由を楽しんでいたけれど
あなたが元気じゃないと
急に寂しくなる
心細くなる
朝ごはんは大好きなものばかりなのに
いつもより
なんだか美味しくない
ふっ
と
思う
あなたがいてくれるだけで
わたしは自由
笑って
喋って
歌って
また笑って
たまには拗ねて怒って泣いて
また笑顔になる
あなたのそばで
わたしはいつも自由自在
だから
あなたが元気がない時も
わたしはそのまま自由でいいんだ
一緒になってしゅん としなくてもいいんだ
わたしの街に帰るために
休みながら運転してくれる
あなたの横顔を見つめて
今日もご機嫌なわたし
旅の空は
今日も青空
ゆっくり帰ろう
わたしの街へ
わたしたちの 出逢った街へ