なんでも持っているひとは
なんでもあるから
豊かだから
人生がわかると言いました
なんでもある人は
物を持ちすぎて不自由なんて
言われたくない
あなたは何かを手に入れるために
自分の欲望に正直に生きることを
怠けてる庶民です
だから
あなたには豊かさが流れ込んでこないのです
と言いました
なんにもない人は
そうかしら
と首をかしげました
なんにもないように見えるけれど
わたしにはよく動く体があります
わたしはわたしを愛しています
家族と友達を愛しています
朝陽を見たら希望が湧きます
夕陽を見れば感謝が溢れます
これ以上
何を望むのでしょう
なんにもない人は
そう言って微笑みました
なんでもある人になりたくて
頑張ったり
努力したり
力をいれたりしたけれど
なんにもない人になりたくて
捨てたり
あきらめたり
緩めたりしたけれど
わたしは
わたしでした
なんでもある時も
なんにもない時も
わたしでした
庶民で
特別で
激しくて
静かで
可愛らしくて
意地悪な
わたしでした
そろそろ
気がつこう
わたしの外には
わたしがいない事
いろんなメッセージを発信している
素敵なひと達は
誰も
わたしではないのです
いま
わたしが見えてる世界に
いま
わたしは生きている