まるで少女みたいに恋をする

毎日は優しい奇跡で溢れてる 一緒に奇跡を見つけませんか

冬に始まる春休み



今日から春休み

不定期の仕事はあるけれど
一年でいちばん 時間ができる二ヶ月

まだ寒いけれど…

冬に始まる春休み



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駆け足で生きてきた私が
ゆっくり生きたいと思い始めたのは
年を重ねたからなのかな

ひとつひとつ丁寧に

味わいたい
触れたい
心にちゃんと覚えておきたい


あした

会えなくなるかもしれないのだから





何十年もお仕事させて頂いていた
ディレクターさんが
亡くなった報せが届いたのは一月


まだ60歳

早すぎるよ

体調を崩して入院したのは
聞いていたけれど
退院できたんだって
良かったねって話してた頃

久しぶりにお仕事を頂いた

変わらない優しい笑顔でホッとした

そのあと電話で話した時も
変わらない優しい声だった


たった三ヶ月前だった…





昨日
地下鉄の改札口で
彼によく似たひととすれ違った

もしかして

振り返って声をかけようとして


そうか
もう いないんだっけ


本当によく似てる…去っていく後姿


わぁ
こんなとこで会うなんて!
どこ行くんですか?
え?わたし?
わたしは     飲み会でーす
それが前みたいにビール
飲めなくなっちゃって~


そんな会話
したかったな


突然 想いが溢れてきて
地下鉄の改札口で ポロポロ泣いた

去っていく
よく似た後姿が見えなくなっても

立ち止まったまま

ポロポロ 泣いた





ひとは


みんな いつか 空へ還る


あなたは何月何日ですよ
なんて
だあれも教えてくれない


仕事して家事をしてご飯を食べて眠る

そんな なんでもない日も
いつか来なくなる


こんなに大好きな息子も愛犬も
あんなに大切なひととも

いつか
会えなくなる



今日から始まる春休み

残る時間の中で
自由になるこの二ヶ月を
大切に丁寧に紡ぎたい

わたしが心地よく生きるために

いらないものは手放して
大好きなものに囲まれながら
いつか空に還る  準備をしよう


今日も

いっぱい

生きたよ




そんな日を毎日積み重ねるための

冬に始まる春休み



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花びらが舞う

柔らかな春は


もう 


すぐそこ