嬉しい 空っぽ
ずっと
息子と息子の友達が
我が家に住んでいた12月
朝
4合のお米を炊いて出かけると
夕方にはお釜は空っぽ
夕方
5合のお米を炊いて出かけると
帰ってきた私の食べるご飯が
一膳だけ残っている
23歳男性二人とご飯好きな19歳の老犬
で
一日8合以上
おかずも
カレー
おでん
豚汁
鍋
なんて どっかんどっかんしたものばかり
一度
ハンバーグ作ったら
10個あっという間になくなった
おまえらー
プーなのに食べ過ぎだよー
と心の中では呟くけれど
ニヤニヤしている私もいる
元気でよく笑ってもりもり食べて
くれることの幸せ
年末 友達が家に帰った
ケンカしたわけでもなく
お正月は自分の家で過ごそうと
お互いが決めたみたい
私はあっち行ったりこっち行ったり
出たり入ったりのお正月
息子は一人でのんびりしてる
朝4合炊いて出かけるけど
息子の夜ご飯まで
充分間に合う
ご飯が少しずつ余るから
ラップして冷凍庫にしまう
カレーも二人分作れば
次の日の分まである
ずーっと
こんな風に生きてきたんだなぁ
一日4合のご飯
二人分の食事
静かな食卓
元気になったから
また無愛想な息子
なんでもない 平凡な 毎日
なんでもないけど 大切な大切な 毎日…
昨日新年会で遅くに帰ると
玄関に見慣れたスニーカーがあった
お邪魔してまーす
おー来てたの?
明けましておめでとうー
懐かしい友達の顔
一週間もたってないのに
ずいぶん会ってない気がするね
オーバーも脱がずに
どれどれ?
炊飯器の蓋をあけると
夕方炊いた4合のご飯は
キレイにキレイに空っぽになっていた
おまえら
食べ過ぎだよー
心の中で呟きながら
やっぱりわたし
ニヤニヤしちゃった
さぁ
今日は
なに 作ろ