悲しい さよなら

なんだか変なタイトル

悲しくないさよならなんて
あるの？

いいえ

違うの

さよならの中でも
いちばん悲しいさよならを見たの

それは

自分がさよならしたいんじゃなくて

誰かに言われたり
何かで読んだり
世間の常識だったり
駆け引きだったり

そんな気持ちで

告げたさよなら

一度は大好きになったひとと
お別れしなければいけないなら

大好きになった時よりも

ずっとずっと真っ直ぐに
自分の気持ちだけに正直に

さよならを言おう

ぐちゃぐちゃに泣きながら

カッコつけて
きれいな さよならは
嘘をつくだけ

一緒に歩いてきた道で立ち止まり

ふたりの気持ちが
別々の
明日へ未来へ向かうとき

さよなら
は

新しいスタートになる

自分の気持ちを
ごまかさないで
誰かの言葉は
世間の常識は
あなたの本当の気持ちじゃない

さよならを言われたひとの
涙を

見ない振りして
背中を向けた時

優しかった時間さえ

ふたりの間で
凍りついてしまう

今なら

まだ間に合うよ