さよなら 五月
長い 深い 一ヶ月でした
今日でおわりだね
さよなら 五月
認められたくて
がんばりました
すごいね
えらいね
優しいね
そんな言葉を求めるために
いらないものを
どんどん
体に巻いて
身動きできなくなりました
もぅ
いいんじゃない?
ガチャガチャと音たてる
鎖をほどいて
息を吐き
息を吸う
自分のペースで
そしたら
怒られました
嫌われました
でも
不思議
悲しくなかった
自分のペースで生きることは
ひとのペースで生きるひとに
わかってもらえなくて
当たり前
そう思いながらも
やっぱり
ザワザワするよね
ザワザワしても
決めたんだ
これだけは
なくしたくない!!
そう願うものさえ
手放したとき
新しい季節が拡がる
小さな子どもの
お絵かきみたいに
いろんな色で
塗りたくった五月が終わる
また
真っ白なキャンバスが用意されてる
最初に
選ぶのはどんな色?
どんな色でも…
わたしのえらんだクレヨンは
柔らかな六月を
連れてくる
きっと
きっと ね