まるで少女みたいに恋をする

毎日は優しい奇跡で溢れてる 一緒に奇跡を見つけませんか

なんにもなくてもいいでしょ

 

 

 

朝起きて

 

小雨の中買い物へ行った

 

もう春

まだ冬

の境い目の街を歩く

 

なんでもある街の中を

なんにもないわたしが歩く

 

 

なんにもない

 

なんにもない

 

 

 

 

それって

恥ずかしいのかな

 

 

パンと

キャベツ

牛乳

特売のシュークリーム

 

 

千円札を出して

いくつかの小銭をもらって

 

 

なんにもないわたしが

買い物の袋を下げて街を歩く

 

 

 

 

わたしにも雨は降る

わたしにも空は拡がる

わたしにも風は寄り添う

 

 

わたしにも・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたは何だってあるじゃない

そう見える友達も

なんにもないかもしれないよ

 

わたしには何にもない

そう思ってる自分にも

なんでもあるかもしれないよ

 

 

 

なんにもなくてもいい

なんでもあってもいい

 

 

 

そんなことは

 

 

 

 

 

 

ちっぽけなこと

 

 

 

 

 

 

 

 

大切なのは

 

 

なんにもないと

感じているこの瞬間さえ

わたしは生きてるってこと

 

 

 

パンを焼いて

牛乳を温めて

美味しい朝ごはんを食べられるってこと

 

 

 

 

今日手に入れたもの

 

 

 

パン

キャベツ

牛乳

特売のシュークリーム

 

 

 

 

そして

 

 

今日のわたしの   いのち

 

 

 

 

 

 

 

 

なんにもなくても

 

 

 

 

ほら

 

 

 

世界はここに在るでしょ

 

 

 

 

 


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