目が覚めたら青空
ストーブをつけなくてもいい朝は
何ヶ月ぶりだろう
また同じ 春が来る
玉子を焼いてお弁当を作り
珈琲を入れて
テレビをつける
あ
今日から朝ドラが変わったのね
ランドセルを背負って
目の前の小学校に走って行く息子を
ベランダからずっと見送った
あの家はもう他の誰かが住んでいる
息子のランドセルはどこにあげたんだっけ
あの朝も
今も
おんなじ春の香り
息子は大人になって
わたしは何にも変わらない気持ちのままで
年をとっていく
変わっていくもの
そのまんまのもの
それでも
こうして優しい気持ちで
また同じ 春が 来た
生きていく
って
なんて 綺麗