心を空っぽにした後に
怒りを味わいつくしたら
怒りの下には
悔しさが溢れていました
悔しさを味わいつくしたら
悔しさの下には
悲しみが溢れていました
悲しみを味わいつくしたら
悲しみの下には
寂しさが溢れていました
そぅか
わたし
寂しかったんだ
寂しいから
悲しくて
悔しくて
怒っていたんだ
その寂しさを味わいつくしたら
心が
空っぽになりました
世界は
モノトーン
降り始めた雪も
通りすぎる可愛い子供達も
あなたの手のぬくもりも
何もかも
わたしの心に響かない
なんにも 浮かばない
言葉も音楽も絵も物語も
なんにも浮かばない
書けない
歌えない
読めない
心は 冬眠したみたいに
感じなくなりました
ぽっ
と灯りが灯ったのは
わたしの夢を叶える一本の電話でした
その優しい声は
わたしの心を溶かしてくれて
わたしの世界は
一瞬で
また輝き始めました
こんなに 綺麗だった
何もかも
新しい
言葉が
音楽が
絵が
物語が
わたしの世界に戻ってきました
その世界を開いてくれたのは
希望
だったのです
いま感じた気持ちを
大切に大切に受け止めたら
心は空っぽになった
空っぽになった心を
大切に大切に受け止めたら
新しい希望がやってきた
ずっと引きずってきた
寂しさや
悔しさを
心に残さないで
ちゃんと
感じきって
心の中から
飛び立たせてあげて
心を空っぽにした後に
大好きな世界が
やって来る