熱のプレゼント
あれ?
熱があるかも
測ったら 微熱
まぁこのくらいなら大丈夫
の
はずだったのに
どんどん上がってきて
どんどん辛くなってきて
ふぅふぅ言って寝ていたわたしに
メールの嵐
メールを返してはふぅふぅ言って
そのうち
頭がぼーっ として
もう
スマホを見る元気もない
熱くて
だるくて
ふぅふぅも言えなくなって
よくわからない夢を見ながら
うなされるように何度も寝返りをうちながら
ずうっと 眠った
浅い眠りを繰り返して
起きたら
熱は下がってた
いつもの 朝
まだ だるいけど
いつもの 朝
こんな時
わたしは
プレゼントをもらった気がする
忘れていたありがとうが
心の中に湧き上がる
普通に起きて
普通に歯を磨いて
普通にお弁当を作れる幸せ
普通に朝が始まり
普通に夜を迎える幸せ
今日は
なんにもない一日だったね
そう思うつまらない日は
今日も
いつもと同じ毎日がわたしに訪れてくれた
最高の日
熱が下がったわたしの心は
全てが洗い流されて
透明なゼリーみたいにプルプルしてる
何度も何度も生まれ変わるために
神様が用意してくれた
熱は
わたしへのプレゼント
おはよう
あたらしい
わたし