ないものなんて なにもなかった
わたしは ダメでクズで
価値なんてなくて
怠け者で
ぶりっ子でおばさんで
果てしなく
使いものにならない
あーぁ
そう思うんだねえ
そう感じるんだねぇ
…
…
…
いっぱい自分を責めて
いっぱい落ち込んで
いっぱい泣いたら
不思議ね
ダメ じゃないよ
優しい希望が
わたしの中から生まれ始める
それは
透明で
いま掬い上げた
泉の水みたいに
わたしの心を潤していく
なんにもない と思っていたわたしには
ないものなんて
なにもなかった
たくさん自分を責めたなら
たくさん自分を許せるよ
責めるくらい
大好きなんだ
わたしは
わたしが
大切なんだ
光も
影も
受け取って 生きよう