まるで少女みたいに恋をする

毎日は優しい奇跡で溢れてる 一緒に奇跡を見つけませんか

影と遊ぶ



ふわふわ酔った帰り道


誰も歩いていない道をひとりきりで歩く


ひとり


ひとり



ふと見ると


影がいた




わたしの    影






髪が風になびいてる

影  も 風になびいてる



右手を上げれば影も右手を上げる


石ころに躓けば  影も躓く






でも



影 には 顔がない



年は幾つかわからないし

目尻の小皺も見えないし

最近増えたなぁ  とタメ息ついちゃう
白髪なんて何にもないし

性格も

収入も

いま
悩んでいることも

なんにもなんにも   わからない













わたし



もしかしたら



見えているものしか

見ていないんじゃないのかな…





わたしは
こういうひと

だからこういう人生

だから

こうやって生きていく



そんなのは
見えているものだけにとらわれた
わたしの勝手な思い込み




影は自由



わたしの影だけど


わたしじゃないみたいに自由



ただ暗い夜の道に姿を写して


わたしが生きている事を教えるだけ







もっと



遊ぼう





影が言った




うん




わたしは微笑んで



明るい道に




足を踏み出した





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影は  もう写らないけれど






自由なわたしが



そこに  いる