また
夏の始まり

海ではしゃいで
強い日射しにまみれて
真っ黒になって
声をあげながらはしゃぎ回った
暑くて
暑くて
冷たいビールが美味しかった
冷やした西瓜はもっと美味しかった
わたしの 夏
午後のお昼寝
風鈴の音
静かに暮れてゆく空
花火の香り
手をつないで歩いても 寂しかった
わたしの 夏
この夏は 何をしよう
もう
誰かと思い出を作るために
車を走らせる夏は 来ない
もう
握った手を離して
でも
わたしの 夏が 始まっていく

8月の入り口には
あたらしいわたしが
立っている