差し出された 優しさ
声をかけてください
大丈夫?
寂しくない?
そばにいようか?
差し出された優しさなら
いくらでも受け取ります
大丈夫じゃないし
寂しいし
そばにいてほしいよ
でも
あのひと
楽しそうに毎日過ごしてるから
わたし
必要ないんだね
わたしは寂しいのに
寂しいだろうな
って気にもしてくれないのね
想像力がないのね
思いやりがないのね
いつもの優しさは見せかけなのね
と
拗ねたのは
わたし
世界はもっと暖かくって
世界はもっとシンプル
寂しい って言わなきゃ伝わらない
寂しいよー って 素直に 届けよう
差し出された優しさを
受け取ることは簡単だけど
優しさがほしい自分を
ちゃんと見つめて
ちゃんと光の下にさらけだすことは難しい
それは
負けることだもん
わたしって弱い を
認めることだもん
弱いんだ
ちっちゃいんだ
無力なんだ
だから
助けてください
言ってみたら
涙がぽろぽろ溢れた
世界はとたんに
優しさで溢れた
そぅか
差し出された優しさを
ずぅっと待っていたけれど
優しさは
いつも わたしの周りに
たくさんたくさん 溢れていたんだ
手を
差し出すのは
わたしから