まるで少女みたいに恋をする

毎日は優しい奇跡で溢れてる 一緒に奇跡を見つけませんか

心の お片付け



ちゃんとお片付けしましょう

お母さんに言われた
保育園の先生にも言われた
小学校の先生にも言われた


使ったものは もとに戻して

汚れたものは洗って乾かして

いらなくなったものは捨てる

簡単なルール


でも

だあれも教えてくれなかった
心の お片付け


こんなにイライラしたのは
あの人のせい
だけど あの人には言えない
私が悪いのかな
イライラしてるのは私だけかな
あの人のせいにしたいけど
あの人が悪くないのもわかってるの
だから
悪いのは私 私  いつも  私


こんなに不安なのは
私がダメだからだよね
だって他の人はみんな
ちゃんとしてるもん
ちゃんと働いてちゃんと結婚して
ちゃんと生きてるもん
だから
ダメなのは いつも 私 私  わたし



そんな風に散らかっていくゴミを
お片付けしないで暮らしてきたね

心はパンパンに膨れたまんま

風 の 匂いもわからなくなった

お日さまに ほんわりしなくなった

雨の雫を見つめながら
せつなくなることさえ忘れてしまった



それは大人になったから
だと思ってた
何十年も生きてきたから
いろんなものに慣れてしまっただけ
もう 少女の心は 戻らない



違うの

お片付け  してなかっただけ なの



溜めていた悲しみ苦しみ
愚痴や文句や汚い言葉や
ついてしまった嘘を

ぜーんぶ
もう一度心の引き出しから出して
心の部屋にひろげてみた

ちゃんと見つめて抱きしめてあげた


あのとき
そう感じたんだね
辛かったね
寂しかったね



ひとつひとつが大切な大切な


わたしの欠片






いままで

見ない振りして



ごめんね…








抱きしめた想いは空へと還る


わたしの心は     広くなる








心のお片付けがおわったら

春の風の匂いが

いつの間にか  わたしを包んだ



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忘れていたときめきを


思いだして



もう一度   歩き始めよう