木漏れ日サンドイッチ
明るいお日様の下で
サンドイッチを食べてみる
ハムチーズ
玉子とトマト
ツナとレタス
マヨネーズはたっぷりね
辛子はつけないで
ビールにしようか
アイスティーにしようか
迷ったけれど
今日はちょっと甘めのアイスティー
緑の公園
芝生に座って
パクパクパクパク
サンドイッチ
初めてのデートの時に
作っていったサンドイッチ
キュウリが水っぽくってしなしなになっていた
それでも
美味しい美味しい って食べてくれたあの子
どうしているかなぁ
元気かなぁ
顔もはっきり思い出せないけれど
あのときの恥ずかしさは
今でもクッキリ甦る
けっきょく
一回きりで終わった デート
今なら
上手に作れるのにね
あの頃はわたし
恋って楽しいものだと思ってた
キラキラして眩しくて
毎日が薔薇色になるんだと思ってた
あれから
何回
恋をしたんだろう
いつのまにか
うとうとした午後
隣でお昼寝している
あなたの側には
空っぽになったサンドイッチの箱
美味しかった?
聞いても返ってくるのは
すやすや寝息だけ
あなたの寝顔を見つめていたら
胸がきゅん と した
木漏れ日が まぶしい
恋って
やっぱり
キラキラしてる