色褪せる とき
比べたら
もっと赤いひとがいる
比べたら
もっと輝いてるものがある
赤 が
大好きなひとがいる
赤 じゃなくても
いいひとも いる
それはわかっているつもりだけど
比べてる時は
赤しか世界にない気がするの
赤くなりたくて
赤いあのひとが
羨ましくて
妬ましくて…
わたしらしく
わたしらしく
って
どんなに唱えても
比べてしまえば
わたしは二番
三番
ビリ…
色褪せる わたし
そんな
わたしを
なにもかもイヤになってる
わたしを
ひたひたひたひた
感じながら
それでも朝がきて
おなかは空いて
卵を焼いて
珈琲をいれる
お洗濯して
シャツを干して
メールを返して
仕事に行って
ちゃんと笑顔で働いてる
わたし
すごいなぁ
比べなければ
いつも一番
わたしの中で
わたしが
いちばん
色褪せてるときでさえ
信じてあげよう
わたしのことを