源兵衛川
いつもの月曜日
でもちょっと違う
こじらせていた風邪が治ってる
早起きして
玉子を茹でて
サンドイッチを作ろう
珈琲の香りと
洗濯機の音
いつもの月曜日
でも
やっぱり違う
元気がどんどん湧いてくる
テレビをつけると
目に飛び込んできた清流
どこ?
ここ
源兵衞川
静岡県かぁ
透き通った水
川遊びする子供達
行きたい
行きたい
行ってみたいなぁ
お弁当作る手を止めて
ソファに座り込んだ
目の前に拡がる景色
もしもこの町で生きていくと決めたら
どんな仕事をするだろう
誰と一緒に暮らすのだろう
絶対無理
な
ことじゃない
だって行こうと思えば明日でも行けるし
住もうと思えば
住めないことはないでしょ
同じ日本だし
働くところくらい
どこにだってあるはず
そしたらわたし
この夏は源兵衞川の冷たい水で
爪先を冷やしたり
子供達の笑い声を聞きながら
水遊びしたり
蛍を見ながらお散歩したりするのね
暮れてゆく空を見上げて
ここで年を重ねていくんだ
って
深呼吸するのね
あなたは
そのとき
どこに
いるの?
行きたいけれど行けない町に
心を馳せながら
今朝も
同じ町で暮らすあなたを想う
逢いたいと思えば
いつでも逢える距離にいる
あなたを
ずーっと
想う
いつか
二人で
行けたらいいね
花達の行進
なんだかね
こんなに一生懸命なのに
結果が出ない時って
バカバカしくなるよね
きみをもう見捨てたい
優しくしても
励ましても
拗ねるなら
ずっとそこにいればいい
そんな気持ちでひとり歩く夕暮れの道
花達が行進していた
規則正しく
種を撒かれたそのままで
季節が来たら蕾をつけて
花開く
あぁ
そうだよね
わたしが蒔いた種も
季節が来たら咲くんだ
今は目には見えないけれど
光を当てて
お水をやって
いつか
必ず
咲くんだ
あきらめちゃいけない
拗ねてるのは
わたしの方でした
いつか満開になる日まで
わたしの力を信じてみよう
輝け
わたしも
きみも
風になる
忙しすぎるのよね
朝起きて
お弁当作って
お洗濯しながら
珈琲飲んで
原稿書いて
メールして
仕事へ行って
帰ってきて
ご飯作って
お皿洗って
ホッとして
ビール飲んで
あらあら
もうこんな時間
すぐ終わっちゃう
大切な毎日
一日一回
風になろう
緑の中を深呼吸しながら歩いて
風を感じて
風になびいて
風に
なる
体の中に心があるんじゃなくて
心はいつも軽くて
どこへでも行ける
風になるのは
わたしの
心
羽ばたいて
叶えたい夢へ
風になったわたしは
また
ご飯を作ってお皿を洗う
でももうおんなじ毎日じゃない
風になる
風になれ
わたし
自由は
わたしが決めるだけ
スタート
ねぇ
いつも笑ってるけれど
そんなに楽しいことはないんだ
あなたを笑わせたいから
頑張っているだけなんだ
ねぇ
いつもお喋りだって言うけど
無理してるんだ
あなたを楽しくさせたいから
一生懸命なだけなんだ
あなたに
幸せでいてほしい
心地好くいてほしい
あったかい気持ちでいてほしい
だから
わたしはどんなにその日がつまらなくても
面白い話をいっぱい探して
学校から帰ってランドセル背負ったまま
お母さんに話す子供みたいに
あなたに
いっぱい
いっぱい
いっぱい
話しかけてるの
そのくらい
あなたが
大切だから
大好きだから
そばにいたいから
そばにいてほしいって
思ってもらいたいから
でも
少し
疲れちゃった
もうわたし
自分のまんまでいいかな
笑いたくない日は笑わない
喋りたくない日は黙ってる
そんな風に生きてみたくなった
ねぇ
わたしがぶすっとしてても
わたしがうつむいてても
あなたは
わたしのそばにいたいのかな
わたしは
そんなわたしを愛せるかな
今日はそんなわたしの
スタート
蕾
春が来たんだね
仕事の帰り道に
ふっくらしたたくさんの蕾を見つけて
シャッターを押したけど
ぜんぜん綺麗に写せなくて
笑っちゃった
笑いながら
ちょっとだけ 涙ぐんだ
蕾
蕾
こんな風に見えない蕾が
わたしの中にもちゃんとある
もう若くないし
頑張れないし
しんどい時もいっぱいあるけど
それでも
わたしの中にある蕾
まだ出来るよ
まだ大丈夫だよ
蕾が囁く
まだ
叶えたい夢があるでしょ
春が来たね
また
咲こう
わたし
心地好さの中の 寂しさ
今日はお休み
いっぱい眠った
しっかりお掃除して
窓を開けたら
もうふんわり暖かくて春の薫り
洗い立てのシーツを干したら
ゆっくり
ひとりのお昼ごはん
いつもなら慌ただしく
テレビのニュースを見ながら食べるのに
今日は好きな音楽をかけて
カフェ気分
あぁ
この曲
久しぶり
大好きだった
こんな歌詞だったっけ
心地よいお休み
心地よい春の始まり
でも
ここに
あなたは いないね
この大好きな曲を
一緒に聞いた
あなたは いないね
心地好いって
少しだけ
寂しくても
いいのかな
この春の風に乗って
逢いたい人に
逢いに行こう
やさしいひとたちに囲まれて
道で転んで怪我したの
ぶつけたのはおでこなんだけど
目が腫れちゃった
仕方ないから眼帯して
仕事へ出かけてみたけれど
どうしたの?
大丈夫?
みんな心配してくれた
痛くない?
ビタミンとるといーよ
みんな
あたたかい言葉かけてくれた
道で転んで目が腫れた情けないわたしを
だあれも
笑ったりしなかった
笑い飛ばしていいのに
バカだねーって
ドジだねーって
笑い飛ばしてくれたなら
わたしも笑って
ホントードジだよねーって
それで
終わったのに
そんなにみんな心配してくれたら
わたし
なんだか
嬉しくて
涙が出ちゃう
なんでもない毎日で
いつも通りの朝が来る時には
気がつかなかった優しさが
心に染みてわたしを染める
ありがとう
やさしいひとたちに囲まれて
きっとわたしも
やさしくなれる
誰かにも
自分 にも
どんなことも
大切な何かを思い出させるために
起こってる